デスクワークで必須のPCアイテムであるマウス。
実際Webデザイナーになる前は全くこだわったことがなかったのですが、今や仕事中のみならずプライベートでもパソコンをする日常。
そんな毎日多くの時間を共にするマウスを見つめ直そうと思い、前から気になっていた「トラックボールマウス」を導入してみました。
この記事ではWebデザイナーが行う仕事の中で「トラックボールマウスってどうなの?」という疑問から、特徴、メリット・デメリットを解説していきます。
また後半では実際に使っているトラックボールマウスの紹介もしてますので、参考にしてみてくださいね。
トラックボールマウスとは
Web業界の方は言わずもがなトラックボールマウスの存在くらいは知ってると思います。
マウスに食い込まれた球体。それこそがトラックボールの正体です。

マウスを動かす代わりに、このボールを指でグリグリしてカーソルを移動させます。
トラックボールマウスのメリット

「トラックボールマウスって見た目からして使いやすそうに思えない」という方もいると思います。
いや実際私もそうでした。「なぜ玉なんてつけた??見た目もいびつだわ〜」と思ってました。
そんなトラックボールマウス、今や1日の大半をコイツと過ごしています。もう相棒。
モノゴトを見た目で判断するなって話です。。
そんなトラックボールマウスを使ってみて感じたメリットをまず3つご紹介します。
結論から申し上げますと、以下の3つです。
- 手が疲れない
- 画面移動の動作がラク
- 場所をとらない
順番に解説していきます。
①手が疲れない
これはトラックボールマウスの恩恵をすごく感じた部分です。
指先しか動かさないので、手首などが疲れないのです。

逆に親指とか疲れるんじゃないの?
そう思った方、いらっしゃいますよね。その通りです。手首が疲れない分、親指が疲れます。
でも安心してください…。「親指が疲れるな」と感じるのは使い始めだけです。
はじめはトラックボールに慣れるまで親指に余計な力が入っちゃうんですよね。
だんだんボールの扱いに慣れてきて、気づいた頃にはマウスでの手の疲れはだいぶ軽減しています。
②画面移動の動作がラク
iMacなどの大きいモニタや、デュアル・トリプルディスプレイなどモニタの数が多くなるほどカーソルの移動が大変です。
Web制作の場合「ノートPC一台」で作業をしてる人はほぼいないのではないでしょうか。
通常のマウスも勢いよく動かせばカーソルも素早く移動しますが、トラックボールマウスはボールを勢いよく回転させることでカーソルの瞬間移動が可能です。
そして通常のマウスだと一度の「スイーッ」の動きだけで目的の箇所にたどり着かないことがあります。
そのときはマウスを一度元の場所に戻す「スイーッ、ガッ、スイーッ」の動作をするしかありません。
この「ガッ」っとマウスが机を叩く音、あまり好きじゃないんですよね。
その反面、トラックボールマウスはボールを回転させるだけです。とてもスマート!
③場所をとらない
トラックボールマウスはマウス自体を動かすことはないので、省スペースで使用することができます。
必要なスペースは「マウスを置く場所」だけです。極端な話、膝の上とかでも構いません。

リモートワークになって、自宅の小さい机で作業してるという方もいるのではないでしょうか?
トラックボールマウスなら、そんな省スペースにもってこいです。
メリットおまけ:仕事できそう感がする
最後にメリットのおまけとして「トラックボールマウスを使ってると、仕事できそう感が増します」。
というのもトラックボールマウスって、使ったことない人からするとめちゃくちゃ操作しにくいマウスなんですよね。
「アイツはあの使いにくそうなマウス駆使して仕事してるよ……もしかしたらできるヤツなのかも」と思われるでしょう。
トラックボールマウスのデメリット

次にトラックボールマウスのデメリットも3つご紹介します。
やはり普通のマウスと比べてクセがあるので、デメリットも感じます。
結論から言うと、以下の3つです。
- 慣れるまで作業効率が落ちる
- 定期的に掃除が必要
- 1px単位の細かい移動が難しい
順番に解説していきます。
①慣れるまで作業効率が落ちる
トラックボールマウスを使い始めた時に感じることは「えっ、使いづら!!!」です。
なんじゃこれって感じです。使いづらすぎて、3日目くらいで一旦普通のマウスに戻しました。
やはり長年、というかパソコンを触り始めた厨二病の頃から普通のマウスを使ってると、トラックボールマウスに違和感しかないんですよね。
それでも「慣れよう!」という強い気持ちを持って、使ってれば慣れます。
ですが、カーソル操作が全くできないほど使えないってことはないです。使ってるうちに慣れます。
2週間ほど使った後に「やっぱり普通のマウスのほうが効率良いのでは…」と思ってまたもや戻ろうと思ったのですが、逆に普通のマウスでの操作に違和感を持つようになりました。
「あ、やっぱトラックボールの方がいいかも」と思ったのはその時ですね。
②定期的に掃除が必要
トラックボールマウスは常にボールを指で回しています。
そしてそのボールについた汚れがゴミが内部に溜まってしまい、ボールの回転が悪くなってしまうのです。
そのため定期的にボールを取り外し、メンテナンスする必要があります。
実際メンテナンスといっても、ボールを外してティッシュで拭き取るだけです。ボール本体は滑りをよくするためにコーティングがされているため、アルコールなどで拭くのはNG。
ティッシュは必ず家に常備しておく必要があります。と言ってもティッシュくらいありますよね。なければトイレットペーパーでもOKです。
③1px単位の細かい移動が難しい
これも慣れと操作性の問題はあるのですが、普通のマウスと比べると非常に細かい作業にはあまり向いていません。
例えば図形を作るのに「図形をつまんであと1pxだけ伸ばす」という動作がボールの操作だと難しいです。2,3pxくらいいっちゃいます。
このような細かい操作は、カスタムボタンを割り当ててポインタ速度を遅くするか(カスタムボタンについては後述します)、マウスではなく数値を手入力したほうが効率的です。
実際に使ってみた(購入を検討した)トラックボールマウス

「実際トラックボールマウスにはどんな種類があるの?」という方のために、実際に使って試したもの・購入の際に検討したものを含めて3つご紹介します。
エレコム M-XT3DRBK-G
まず初めにご紹介するのはエレコムのマウスです。
自分はこのマウスでトラックボールデビューしました。
有線だと約3,000円前後なので、割とお手頃価格。
ちなみに自分は有線で使ってます。マウス自体動かさないですし、線がジャマと感じることはないです。電池切れや接続不良の心配も皆無です。
ただ、デスクのスッキリさとしては無線のほうがいいですね。
エレコム M-XT3DRBK-Gの特徴
このトラックボールの特徴は「ボールの動きが滑らかすぎる」です。もうヌルヌルしてます。
あとは真ん中にポインタの移動速度を切り替えるスイッチ、右にカスタムボタンが付いてます。

デフォルト設定では、カスタムボタンを押しながらボールを回転させるとポインタ速度が最小にすることができます。これにより細かいカーソル移動が可能です。
真ん中のポインタの移動速度切り替えスイッチについては、一度も使用したことがありません。多分ほぼ出番なさそう。。
ボールはこんな感じで簡単に取り外し可能です。

裏面に穴があるので押したら取れます。表からでもつまんで引っ張ったら抜けます。
このくぼみの中に汚れやゴミが溜まって、滑りが悪くなってしまうわけです。ティッシュで簡単に拭き取ればOK。
ロジクール M575
次にご紹介するのはロジクールのM575です。
一つ目のエレコムのマウスが良い感じだったので、次は自宅用にこのロジクールのトラックボールマウスを導入してみました。(エレコムは会社用)
ロジクール M575の特徴
ロジクールの方がややお値段高めです(と言っても5,000円以下)。
エレコムのマウスと比べるとオシャレ。テカリがなくマットな仕上がりです。
またラインナップは無線タイプのみです。

色はブラック以外にホワイトとグラファイト(グレー)があります。
人気商品だからか、Amazonだと売り切れてる場合がありますね。
白だとiMacのキーボードにもマッチして良い感じです!

ボールの滑らかさとしては、滑らかすぎず・硬すぎずです。
一つ目にあげたエレコムのマウスは「ヌルヌル」でしたが、ロジクールのM575は「スイーッ」という感じ。表現するのが難しいのですが…若干感覚が違うんです。
またエレコムのマウスの方が、傾斜が付いてます。ボールが真横ではなく、若干上からかぶさる位置に付いてる感じです。
個人的には、ボールを転がす感覚、マウスの手の置きやすさともにロジクールのM575の方が好みです。
ロジクール MX ERGO
最後はロジクールのトラックボールマウスのフラッグシップ「MX ERGO」です。
自宅用にはコレを買おうかと思ったのですが、価格にビビってやめました。なのでこちらのマウスは持っていません。。
あと発売日が2017年8月なので、もうちょっとしたら新しいモデルが出るかな?とも思ったり。
ですが、さすが高機能マウス。角度調整、USB充電、ボタンひとつでデバイス切り替え等、様々な便利機能つきです。
以上の2点が備わっていれば間違いなく飛び付きます。
まとめ
初めてトラックボールマウスを導入したときは「うぁ〜使いにくい!失敗した(でも会社の経費だから良いか)」という気持ちでした。
でも使っていくうちに慣れるものですね。今では普通のマウスに戻れないです。
トラックボールマウスでバリバリデザインしますし、コーディングもします。
ボールをきれいに拭き拭きしてから始まる仕事。もうそれはルーティーンです。
トラックボールマウスを使ってみようか、迷ってる方はぜひ参考にしてみてください!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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